知的財産セミナー

いぷせみ ~ IPtellerの知的財産セミナーの部屋 ~

【書籍】
・羽立章二,私説・ソフトウエア関連発明,kindle・ペーパーバック,2024年9月。
 20年前に読みたかった本が、ようやくできました。
 ソフトウエア関連発明について、最も信頼できる本は、相田,「ソフトウエア特許入門」,日刊工業新聞社,1993年、です。相田氏は、1993年の審査基準を担当された方です。しかし、それから3回、審査基準が改訂されていますので、書いてある内容で維持されているものと変更されているものを仕分けないといけませんでした。
 さて、本書ですが、20年くらい前にソフトウエア関連発明の審査基準が頻繁に改訂されていた頃の議論を、現在の視点からまとめたものです。数多くあった議論の一つにすぎませんが、当時は、個別具体的に対応するために議論をしていましたので、この程度でも全体的にまとめた本があれば、もっと議論を深めることができたでしょう。
 図は、Kindle版がきれいです。しかし、読みやすさからは、ペーパーバック版がおすすめです。ソフトウエア関連発明の議論について、現時点で公開できるのは、だいたい2割くらいでしょう。数年前には1割くらいでしたので、一気に広がりました。そのため、まとめるタイミングだと思い、作成しました。

【論文】
<ソフトウエア関連発明>
・羽立章二,「プログラム等」の間接侵害と生産方法,パテント,2024年3月。

・羽立章二,特許法における「電気通信回線を通じた提供」の検討,パテント,2023年8月。
 こぼれ話1(1 min 43 sec)
 こぼれ話2(2 min 35 sec)

・羽立章二,数学分野に関するソフトウエア関連発明の発明該当性判断における理由付記,パテント,2010年7月。
 こぼれ話1(5 min 15 sec)
 こぼれ話2(4 min 30 sec)

<特許要件(新規性・進歩性など)>
・羽立章二,旧法の「運用上の問題」の有無によって場合分けをする進歩性判断,パテント,2023年10月。
 こぼれ話1(4 min 31 sec)

・羽立章二,進歩性判断における相違点認定の検討,パテント,2019年8月。

<記載要件(サポート要件など)>
・羽立章二,サポート要件の第3類型・第4類型の運用,パテント,2020年7月。
 こぼれ話1(11 min 06 sec)

・羽立章二,特許出願書類の作成ポイント,パテント,2008年7月。

※ すべて個人的な意見・説明です。過去に私が属していた組織などとは無関係です。
  誤記などを後から発見しています… ごめんなさい。